COUNTERレポートにおける重複行

一部のケースでは、1つのタイトルがタイトルレポート内に複数回表示されることがあります。その場合、そのタイトルの総利用数を把握するには、該当する行の値を合算する必要があります。

 

重複行は通常、以下のいずれかの理由によって発生します:


メタデータの変更

電子書籍、ジャーナル、その他のコンテンツのメタデータは変更されることがあります。COUNTERレポートは常に各アイテムに対して最新のメタデータを使用して生成され、生成後にCOUNTERデータが変更されることはありません。そのため、1つのアイテムまたはタイトル(書籍、ジャーナル、記事など)が、異なるレポート期間において異なるメタデータを持つことがあります。

 

例:

ある書籍の出版年が2019年11月1日に2018年から2019年に変更されたとします。この書籍は2019年10月1日からオンラインで提供されていました。

 

2019年10月と11月の月別レポートを個別にダウンロードした場合、それぞれのレポートでこの書籍には異なるISBNが表示されます。

 

2019年10月と11月を対象とした1つのレポートをダウンロードした場合、そのレポートにはこの書籍に関して2行が含まれます ― 1行は2019年10月のカウント、もう1行は2019年11月のカウントです。


「Access_Type」の変更

「Free_To_Read」の新しい定義の導入により、ある時点では「Controlled」であったタイトルが、その後「Free_To_Read」(またはその逆)になる可能性があります。レポートに「Access_Type」属性が含まれている場合、利用状況は「Controlled」と「Free_To_Read」に分けて表示されます。ハイブリッドジャーナルの場合、「Controlled」「Free_To_Read」「Open」といった複数の状態が存在することもあります。「Access_Type」属性が表示されていない場合(例:デフォルトのタイトルレポート)、利用状況は集計されて表示されます。

 

例:

 

タイトルレポート 

タイトルレポート


「Access_Type」属性を含むタイトルレポート

 「Access_Type」属性を含むタイトルレポート


同一ジャーナルが複数のプラットフォームでホストされている場合  

一部のジャーナルが複数のプラットフォームで提供されていることも、重複行の原因となる場合があります。たとえば、nature.com の一部の記事は現在 Springer Nature Link でもホストされています。

 

このような場合、「すべてのプラットフォーム」を対象としたレポートを選択すると、特定のジャーナルがレポート内に複数回表示されることがあります。利用状況を正しく集計する方法については、SpringerLinkにおけるnature.com論文のCOUNTER利用統計に関する記事をご参照ください。


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